フィッシュコラーゲンってなに?コラーゲンの原材料とメリット・デメリットを知って見極めよう!
ドラッグストアや薬局などの実店舗からインターネット上まで、今では数多くのサプリメントが販売されています。そのなかでも年代や性別を問わず、広く一般的なものとして「コラーゲン」が挙げられます。
ですがサプリメントで使われているコラーゲンは、原材料によってさらに分類できることをご存じの方はあまり多くはありません。
そこでここではコラーゲンの種類をご説明した上で、コラーゲンのなかでも「フィッシュコラーゲン」と呼ばれるコラーゲンに注目し、コラーゲンの働きや効果についてご説明します。
コラーゲンの原材料の種類
コラーゲンサプリに配合されているコラーゲンの原材料について、きちんと確認されたことはありますか?
コラーゲンの原材料は大きく分けて3種類あります。まず2種類に分けると、「魚由来」と「動物由来」があり、前者の「魚由来」がさらに「ウロコ由来」と「魚皮由来」の2種類に分かれます。
※「魚由来」のコラーゲンは別名「フィッシュコラーゲン」「マリンコラーゲン」「海洋性コラーゲン」と呼ばれています。
【各原材料の特徴】
1.動物由来・・・牛・豚・鶏などの皮から取られる。BSE問題などにより、現在では牛由来のコラーゲンは使用を禁止されており、主に豚の皮由来のコラーゲンが使われている。フィッシュコラーゲンと比較して吸収率が良くない。
2.ウロコ由来(フィッシュコラーゲンの一種)・・・塩酸により硬い魚のウロコを溶かして取り出される。抽出過程で塩酸がコラーゲンまでも溶かすため、コラーゲンの働きが低下しやすく、残留塩酸のリスクもある。吸収率は魚皮由来よりも低い。
3.魚皮由来(フィッシュコラーゲンの一種)・・・魚の皮を加熱し酵素を使って取り出される。同じフィッシュコラーゲンであるウロコ由来と比較して高価だが、安全性・吸収率が良い。
コラーゲンの吸収率
では各コラーゲンの「吸収率」とは、どのような要素で決まってくるのでしょうか。その答えは「コラーゲンの分子量」にあります。
分子量が小さいことは、分子が細かいことを意味します。そして「初めから分子が細かい」ということは、体内に取り入れた時に分解する手間が省ける分、「消化器官での吸収率が高い」ということを意味するのです。
3種類のコラーゲンなかで、この分子量が最も大きいのが「動物由来」であり、次に「ウロコ由来」、最後に「魚皮由来」となっています。
以上のことから、コラーゲンのなかで吸収率が最も高いのが「魚皮由来」と判断できるのです。
コラーゲンとコラーゲンペプチド
よく「コラーゲン」と「コラーゲンペプチド」といったような表現が使われるため、どちらがどう違うのか、迷われる方もいらっしゃいます。
これらの名称は、どちらも基本的に同じ「コラーゲン」を指していますが、分子量が異なるために名称が異なります。
通常のコラーゲンの状態では大きいために、体への吸収率を高くするために、酵素を使って分解し、分子量を小さくします。この分子量が小さくなったコラーゲンを「コラーゲンペプチド」と呼ぶのです。
以上から、「コラーゲンペプチド」もしくは別の呼び方である「低分子ペプチド」を選ぶことをオススメします。
吸収率が高い魚の種類
フィッシュコラーゲンのなかでも、魚皮由来のコラーゲンは原材料費がかかってしまう分、安全性と吸収率が良いのがメリットということが、お分かり頂けたかと思います。
しかし魚皮由来のコラーゲンのなかで、さらに「どの魚の皮を使うか」によっても吸収率が変わります。
最も吸収率が高い魚はヒラメ・タラ・カレイといった白身の近海魚、その次に吸収率が高いのがカツオやサケといった回遊魚です。
販売されているフィッシュコラーゲンの多くはウロコ由来の安価な製品が多いですが、魚皮由来コラーゲンを使った製品のなかでも、「どの魚の皮由来」なのかを確認して選ぶと、より効果が期待できるコラーゲンを効率的に摂取し続けることができるのです。
すっぽん由来コラーゲンのメリット
では最近よく見かけるようになった「すっぽん由来のコラーゲン」と魚皮由来のフィッシュコラーゲンとでは、どちらがより体にとってメリットがあるのでしょうか。
動物由来のコラーゲンと比べてメリットの多いフィッシュコラーゲンですが、実は弱点として「熱に弱い」点が挙げられます。
そのため製造過程において、コラーゲンの分子構造が壊れてしまい、摂取する前にその働きが弱まっている可能性が考えられます。
しかしすっぽん由来のコラーゲンの場合、熱に強く、さらには吸収率も高い水準を維持しているため、動物由来・魚由来といったすべてのコラーゲン原材料のなかで一番効率的に摂取できると言えるのです。
コラーゲンはひとつじゃない!
美肌や美髪、健康維持のために大人気のコラーゲンサプリメント。
ですがどのような製品であっても品質には幅があるため、まずは「原材料」で見極めることをオススメします!
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