肌のくすみの原因と改善・予防対策|くすみの原因は1つじゃない?くすみ改善に効果的な栄養素って?

女性にとってお肌の悩みは尽きないもの。増えたことが目立ちやすいシミ・シワのほか、顔のくすみ問題も見逃せません!

顔のくすみを気にする女性

以前ほど肌の明るさや透明感がなく、肌のキメが粗くなっていると感じるのなら、くすみが進行していると言えます。これまでずっと使ってきたファンデーションの色が地肌よりも明るく、浮いて見えるようになったことで気づく方もいらっしゃいます。

第一印象さえも左右しかねない顔のくすみ――このくすみの原因と改善方法について、ご紹介します。

くすみの原因は?

「肌荒れというほどではないけれど、なんとなく顔の肌がゴワゴワする」「日中、ふと鏡を見ると顔色が沈んでいる」「首よりも顔の色のほうが暗い」など、顔色が以前よりもトーンダウンし、肌のキメが粗くなってきていると感じるのなら、それは顔がくすんできている証拠です。

そこでまずは、顔のくすみの原因について見ていきましょう。

【くすみの原因1.血行不良】

青クマとも間違いやすい「顔色が青黒くトーンダウンしてくすむ」タイプなら、血行不良が原因の可能性があります。

顔にはたくさんの毛細血管が通っていますが、睡眠不足や喫煙、ストレス、運動不足、体を含む冷え性などによって顔が血行不良となっていると、肌細胞にまで血中の栄養素や酸素が十分には届かない状態と言えます。

すると血行不良のために酸欠状態になり、いわゆる「血色が悪い」顔色となってしまうのです。

寒がる女性

さらには老廃物を除去できずにむくみが生じたり、肌細胞のターンオーバー(新陳代謝)がうまく行われずに古い角質細胞がいつまでも残ってしまったりして、顔の肌がごわついたり、肌の色が暗くなってしまったりします。

ターンオーバーが正常に行われないために、本来はアカとして落ちるメラニン色素が居座ってしまい、シミが増えてしまう傾向も見られます。

【くすみの原因2.ターンオーバーの乱れ】

先述した血行不良によるターンオーバーの乱れもありますが、血行不良以外の原因によって肌細胞のターンオーバーが乱れて、健康的な角質細胞が育たずに肌がくすむこともあります。

ターンオーバーが乱れる主な原因は、加齢、食生活の偏り、睡眠不足(不規則な生活)など、複数の要因が絡み合っていると考えられます。

ターンオーバーの周期が遅くなっている場合は、古い角質細胞がいつまでも残って蓄積されるために、肌が硬くごわつき、グレーっぽく暗くくすんでしまいます。

反対にターンオーバーの周期が早まっている場合は、細胞同士の形がバラバラで隙間が空くために、肌内部の水分が蒸発しやすく、外部刺激に弱くなっています。そのためキメが粗く見え、毛穴が目立ち、カサカサと乾燥したくすみ、または過剰な皮脂によるくすみが生じてしまいます。

※乾燥肌によるくすみも、ここに含まれます。

【くすみの原因3.メラニン色素の蓄積】

長年の紫外線による日焼けダメージによって、メラニン色素が居座ってしまい、顔全体が茶色くくすんでいることがあります。

肌の老化原因の8割は紫外線による「光老化」と言われているように、紫外線による外部刺激は肌にとって様々な負担をかけます。そのひとつとして、紫外線を浴び続けると表皮層の一番下(表皮層と真皮層の間)にある基底層では、メラノサイトによってメラニン色素が作られます。

通常ならばメラニン色素は最終的にアカとなって剥がれ落ちますが、加齢やストレスなどによってターンオーバーの周期が遅れたりすると、そのまま肌の上に残って全体的に茶色にくすんだ肌色となってしまうのです。

【くすみの原因4.肌の糖化】

砂糖たっぷりなスイーツや油の多い食事を多く摂取していると、体のなかから「糖化」が起こり、その影響は肌にも現れます。

※この糖化反応は、一般的には分かりやすく「焦げる(こげる)」イメージで説明されます。

糖化とは、糖質(グルコースなど)とタンパク質などが結びつき、「糖化タンパク質」(AGEs)と呼ばれる物質に変化することで起こります。

AGEsはまさに砂糖を焦がしたカラメルのような褐色をしているため、蓄積されればされるほどに肌は茶色くくすんでしまいます。

さらにAGEsは、タンパク質を硬くする性質があります。肌のハリ・弾力を司るコラーゲンもまた、タンパク質の一種。そのため肌の糖化が進むとコラーゲンが硬くなってしまい、肌のハリ・弾力は失われ、さらに肌の老化が加速するのです。

くすみ改善・予防の栄養素

では肌のくすみ改善・予防のためには、どのような栄養素を摂れば良いのでしょうか――そこで注目したいのが、タンパク質。

皮膚を作っている主成分はタンパク質。そのため食事やサプリメントなど外から十分に摂取せず、体内でタンパク質量が不足すると、肌の健康が損なわれます。

また材料のタンパク質が不足することによって、肌のターンオーバーも乱れ、古い角質細胞がいつまでも残ってしまうことに。肌奥から生れる新しい細胞も元気な状態とはなりません。

そのため、肌のくすみ改善・予防にはタンパク質を積極的に摂取することがオススメなのです!

タンパク質は

・赤みの肉類
・鶏のささ身
・大豆、大豆製品(納豆、豆腐など)
・卵
・牛乳、乳製品(ヨーグルト、チーズなど)

くすみ改善食イメージ

などの食材に多く含まれています。これらと一緒に野菜も摂取すれば、さらにビタミン類も体に取り入れられて、肌の健康を効率的にアップできますよ。

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