乾燥肌は体質改善から!乾燥肌・年齢肌対策に取り入れるべき栄養素と入浴方法

若いころから乾燥肌で悩んでいる方もいれば、年を重ねて「なんだか肌の乾燥がなかなか治らない」という方まで、季節を問わず乾燥肌トラブルを抱えている方は多いですよね。

乾燥肌の女性

乾燥肌は肌老化を促進し、見た目年齢を上げる原因になってしまいます! そのためエイジングケアの観点からも、乾燥肌対策は早め早めに行うことが肝心です。

そこでここでは、乾燥肌対策として注意して頂きたい体質改善方法をご紹介します。

乾燥肌の原因は?

まずはそもそもなぜ乾燥肌になってしまっているのか、その原因について考えてみましょう。

ある程度の大人になってから、お肌の乾燥が気になるようになったのなら、外的要因や生活習慣が原因の可能性があります。

現代社会では気温の変化とは別に、クーラーや暖房(エアコン)による乾燥や室内外の温度差、強い紫外線、ストレス、睡眠不足、偏食などの生活習慣の乱れなどが自律神経を乱します。

また加齢によるホルモンバランスの変化などによっても、自律神経は乱れやすくなります。

このような時、肌の生まれ変わりを促す新陳代謝(ターンオーバー)が正常に行われなくなり、弱った肌細胞ばかりが生まれて層を作るため、肌表面の角層に本来備わっているバリア機能までも弱まってしまうのです。

バリア機能とは、汗と皮脂が混ざって作られる「皮脂膜」が肌表面を覆って外的刺激(乾燥した空気や花粉や黄砂などの環境ストレスなど)が肌の奥まで届かないように「外側へ向けて」シャッターの役割をするだけでなく、肌内部の水分を外に蒸発させないように、「内側に向けて」もシャッターの役割をしている機能のこと。

そのため肌細胞が弱くもろくなってしまっていると、気温や湿度に関係なく、肌内部の水分を十分に保つことができず、常に乾燥を感じる肌になってしまうのです。

今日からできる乾燥肌対策

では乾燥肌スパイラルに陥ってしまっている、大人の乾燥肌には、どのような対策が必要なのでしょうか。

保湿成分がたっぷり入ったスキンケアアイテムをどれだけ使っても、あまり乾燥肌が改善しないようなら、生活のなかで知らずに乾燥肌を助長しているのかもしれません。

そこでまずは次のことに注意してみましょう。新陳代謝(ターンオーバー)の周期は20代でおよそ28日、30代で40日、40代で40~50日……というように、年齢が上がるほどに伸びていきます

※たとえば年を重ねるほどケガの治りが遅い原因は、このターンオーバー周期によります。

そのため1か月以上は乾燥肌対策を続けて、お肌の変化をじっくりと確かめてみましょう。

乾燥肌対策1.入浴時のお湯の温度・時間に気をつける

お風呂に入る時、お湯の温度は何度に設定されていますか? 熱いお湯に長時間つかるのがお好きな方は、そのお湯の温度が乾燥肌スパイラルを招いているのかもしれません。

お湯の温度が高いと、必要な皮脂までお湯に溶け出し流れ去ってしまいます。すると肌内部の水分までが出ていってしまうために、肌は内側からカラカラの状態になります。

できれば入浴時のお湯の温度は40度程度にとどめましょう。

また指がふやけるほどの長風呂をするのも、肌に必要な皮脂や水分が流れていく原因になります。

とはいえ、シャワーだけで済ましていると体が芯まで温まらず、冷え性や血行不良などの不具合が生じて、反対に新陳代謝がうまく働かなくなってしまう不具合があります。

お風呂イメージ

そのためおすすめなのは、40度程度のお湯を張った湯船に10分程度浸かる、という入浴方法です。

なお、お風呂から上がったら数分以内にクリームなどでお肌の保湿ケアをするようにしましょう!

乾燥肌対策2.乾燥肌に良い栄養素を摂取

美容のためにビタミン系の栄養素がよいことはご存じかもしれません。

ですが他にも多くの栄養素・成分が健康なお肌を維持するためには効果的なのです! そこで注目なのが「タンパク質」や「アミノ酸」。

意外にも「タンパク質」や「アミノ酸」を摂取することも、乾燥肌をはじめとした肌トラブル改善には欠かせません。

タンパク質はヒトの体のおよそ20%を占めている重要な成分です。皮膚や髪・爪といった目に見える範囲から、内蔵や筋肉などの体の内側の生命維持に欠かせないパーツまで、多くの部位をタンパク質が構成しているのです。

ちなみにこのタンパク質を作っているのが「アミノ酸」です。アミノ酸は自然界には約500種類存在しますが、そのなかのたった20種類が人体に必要なタンパク質を作っています。

しかしこれら20種類のアミノ酸のうち、9種類は残念ながら体内で作り出すことはできません。このように外から摂り入れなければいけないアミノ酸を「必須アミノ酸」と言います。

そのため特にこれら必須アミノ酸をはじめとしたアミノ酸を食事やサプリメントから積極的に摂ることで、アミノ酸が作り出すタンパク質不足を解消し、健康的で正常な働きをする肌細胞を作り維持することができるようになります!

キレイになりたくて食事制限をした無理なダイエットをしていると、体に必要なアミノ酸やタンパク質不足になり、カサカサの肌になってしまうのは本末転倒。良質なアミノ酸あってこその潤いある肌なのです。

■アミノ酸の1日推奨摂取量

先述したようにアミノ酸には複数の種類があり、1つだけを偏って摂取しても良質なタンパク質を作ることができません。

そのため注目すべきは「アミノ酸スコア」。アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸がどれだけバランスよく配合されているのかを数値化した指標のことです。

一番必須アミノ酸のバランスがよい数値を「100」とし、数値が下がるほどに足りない必須アミノ酸が多くてバランスが悪い、という意味になります。

ちなみにこのアミノ酸スコアが100になる食材は「動物性(動物由来)」のものが多く占めます。

【アミノ酸スコアの目安例】
・すっぽん(アミノ酸スコア100)
・豚肉(アミノ酸スコア100)
・牛肉(アミノ酸スコア100)
・鶏肉(アミノ酸スコア100)
・鶏卵(アミノ酸スコア100)
・牛乳、ヨーグルト(アミノ酸スコア100)
・大豆(アミノ酸スコア100)
・ジャガイモ(アミノ酸スコア73)
・精白米(アミノ酸スコア65)
・ほうれん草(アミノ酸スコア64)
・トマト(アミノ酸スコア51)

しかしいくら動物性の食材はアミノ酸スコアが高いからとはいえ、毎日アミノ酸スコアの高い動物性の食材を大量に食べることは、脂肪など余分な成分まで過剰摂取してしまい、肥満や生活習慣病のリスクを高めてしまいます。

食材とサプリメント

そのためある程度バランス良く食事からアミノ酸を摂取した上で、不足分はサプリメントで効率的に摂り入れましょう!

体質だからと乾燥肌をあきらめず、スキンケアと同じくらい毎日の生活習慣に気を付けて、いつまでもみずみずしくハリのある美人肌をキープしてくださいね。

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