コラーゲンを摂るタイミングはいつがいいの?
お肌や健康のことを考えてコラーゲンを含む食事を積極的に摂ったり、サプリを飲んでいるという方、最近増えていますよね。
でも皆さん、コラーゲンの飲み方やタイミングにまで気を使っていますか?
実はコラーゲンだけを摂取するだけより、他の栄養を合わせて摂取したり、特定のタイミングで飲むことで、コラーゲンを有効活用できるんです。
では、そのタイミングとは?
コラーゲンは夜摂ろう
肌の真皮に多く存在するコラーゲンは、保湿や肌のハリ、柔軟さを作るために欠かせないタンパク質です。
コラーゲンを摂取することで、血液中に「コラーゲンペプチド」が残り、これが線維芽細胞と呼ばれる、コラーゲンを作る細胞を刺激することで、新たなコラーゲンの合成が促されるのではないかと考えられています。
また、お肌には細胞の再生がされやすくなるゴールデンタイムが存在します。それは、就寝後のおよそ3時間のあいだ。
この就寝後の最初の3時間は、脳下垂体と呼ばれる部位から「成長ホルモン」がよく分泌されることが判明しています。
※ただしベッドに横たわるだけではなく、「熟睡した後の3時間」が重要です。なぜなら眠りには、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」が1セットになった周期が巡るから。この「レム睡眠」「ノンレム睡眠」の1セットが約90分なのです。
そのためこのセット2周期分が「3時間」となり、この3時間のあいだに成長ホルモンが多く分泌されるのです。
そこで外からコラーゲンを補助的に摂取するのであれば、この時間帯に合わせるのがベター。
食事から摂るのであれば(就寝前では胃に負担がかかるため)夕飯時に。またサプリメントであれば、就寝の少し前に取ることがオススメです。
成長ホルモンとは
成長ホルモンとは、成長期の子供であれば(その名の通り)骨や筋肉を大きく成長させて、大人の体にするために働くホルモンです。
しかし成長ホルモンは成長期のみならず、生涯をとおして分泌されています。成人後に分泌される成長ホルモンは、皮膚をはじめ身体中の細胞の働きを高め、新陳代謝を活性化させる役目があります。
この成長ホルモンは加齢やストレス、睡眠不足などにより分泌が減少するため、たとえば寝不足の次の日は肌の調子が悪い、ということが顕著に起きるのです。
コラーゲンを摂取するなら、コラーゲンペプチドがオススメ!?
コラーゲンは動物や魚など、ほとんどの生物の皮や骨、内臓などに含まれており、これらを食事として摂ることで摂取が可能です。
特にコラーゲンが多く含まれるのは、フカヒレやうなぎ、すっぽん、牛スジや鳥の軟骨など。
一般的な女性が1日に必要とするコラーゲンの量は2.5~5gほどと意外に少なく、フカヒレであれば50g、うなぎの蒲焼でも100gも食べれば十分コラーゲンは摂取できるのです。
ただし、問題はその吸収量。
同じ量のコラーゲンを摂取していても、それを体内で消化、吸収する能力には個人差があると言われており、コラーゲンが分解された「コラーゲンペプチド」が生成されにくいという人もいるそう。
吸収の効率などを考えて、コラーゲンを摂る場合は、あらかじめコラーゲンペプチドにまで分解しているサプリメントを選ぶのも賢い選択です。
コラーゲンの強い味方、ビタミンC
肌の中で合成されたコラーゲンは、合成直後はプロコラーゲンと呼ばれます。
この状態では、強度や働きが十分ではありません。
ただしこのプロコラーゲンにビタミンCが加わると、コラーゲンが三重の螺旋構造に変わり、強靭なものとなるのです。
こうしたことから、コラーゲンを積極的に摂っている方は、合わせてビタミンCを一緒に摂取することを心がけましょう。
1日のビタミンCの摂取目安は、厚生労働省の推奨する100〜300mgでOK。ビタミンは過剰摂取すると吸収が悪くなるだけでなく、尿として排泄されてしまうので、多く摂取しても効果は期待できません。
また、ビタミンが含まれているからといって、コラーゲンのサプリメントとジュースなどを一緒に飲むのはNG。
サプリメントの場合は、水やお湯で飲むことを前提にカプセル剤が作られているため、場合によってはジュースが栄養吸収の妨げとなってしまうことがあります。
ビタミンCの吸収は、食事などから行うのがベスト。果物や野菜などを積極的に摂って、コラーゲンの合成を助けてあげましょう。
サプリメントだけでなく、規則正しい運動や生活にも気をつけて!
サプリメントや食事でコラーゲンを積極的に摂取していても、その他の栄養バランスや生活のリズムが崩れていると、ハリのいい肌や健康的な血管や骨などは出来上がりません。
特にお肌の場合は、細胞生成が睡眠時間や質と大きく関わってきます。
普段から体を動かしよく眠り、バランスのとれた食事を摂ることは、体の中のコラーゲンを生み出す力となるだけでなく、健やかな毎日を送る上で何より欠かせないことなのです。
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