ニキビ跡の色素沈着を改善する方法!毎日取り入れたいスキンケア成分と栄養素まとめ

10代に多く出来る思春期ニキビから、20代以降になってから出来るようになる大人ニキビまで、年齢にかかわらずニキビに悩まされる方が増えてきています。

大人ニキビ

するとやはり気になるのがしつこいニキビ跡。ニキビ自体ができにくくなったとしても、色素沈着してしまったニキビ跡は、何年も居座ってしまうことはよくあります。

そこでここでは、多くの方がお悩みの、色素沈着してしまったニキビ跡の改善方法についてまとめました!

赤いニキビ跡の正体って?

ニキビ跡にもいくつか種類があります。まずは赤みのある、通称「赤ニキビ跡」について見ていきます。

簡単に言えば赤ニキビ跡とは、血液に含まれる赤い色素「ヘモグロビン」が炎症によって皮膚に染みついてしまった跡です。

ニキビができる原因は「毛穴の詰まり」にあります。毛穴奥にある皮脂腺から分泌される皮脂や汚れ、剥がれ落ちずに残った古い角質が毛穴に詰まり、毛穴内部でアクネ菌が繁殖することで炎症が起こり、毛穴周辺の皮膚細胞が傷ついてしまうのです。

その炎症の際に肌奥にある毛細血管が拡張され、表面からも赤く見えるようになります。ニキビ自体が治った後もしつこく赤い色が肌表面に残っている場合、(先述したように)血液に含まれる赤い色素「ヘモグロビン」が炎症によって皮膚に色素沈着してしまったと判断できます。

もしも「赤」というよりも「赤黒い」ほどの濃い色でニキビ跡が残っている場合は、肌のかなり深い層で色素沈着を起こしています。

シミのようなニキビ跡って?

赤いニキビ跡を超えて、茶色くシミのようになってしまっているニキビ跡は、シミと同じく「メラニン色素」の発生によって色素沈着してしまったモノ。

紫外線などの外部刺激を受けた時と同じように、ニキビの炎症から肌細胞が身を守ろうと、メラニン色素を排出し、そのままターンオーバーではがれることなく残ってしまったのです。

クレーターニキビ跡って?

肌に凸凹が残ってしまった、いわゆるクレーターニキビ跡は、炎症によって肌奥の真皮層までダメージを受けてしまい、肌細胞の再生がうまくできなくなった状態です。赤い色素沈着を伴う場合もあります。

色素沈着を治すには

一度できてしまったニキビ跡は、数日ですっかり消すのは難しいでしょう。

ニキビ跡、つまりヘモグロビンやメラニン色素の沈着部分は、肌の生まれ変わりであるターンオーバー(新陳代謝)によって、肌表面に上がってきて垢となって剥がれ落ちるのを待つ必要があります。

そのためニキビ跡を改善するには、肌のターンオーバーが正常に行われるようにしなくてはならないと言えます。

ではその肌のターンオーバーを正常にするにはどうすればよいのでしょうか。

ターンオーバーを正常にする方法

肌のターンオーバーを正常にする方法は、肌の外側からのアプローチ方法と、肌(体)の内側からのアプローチ方法があります。

まず「肌の外側からのアプローチ方法」から見ていくと、適切なスキンケアに行きつきます。

ニキビに悩んでいる大人ニキビ肌の方のなかには、「ニキビ=皮脂が多い、汚れが詰まっている」と思い込み、ゴシゴシと強く洗顔をしたり、保湿クリームはべたつくからとあまり保湿を重視しなかったりという「自称脂性肌」の方が多いようです。

しかし実際には、それらのスキンケア方法が肌を内部から乾燥させて、最終的にニキビやニキビ跡を作り出す悪循環を生み出している可能性があります。

というのも、肌は乾燥すると自らを守るために皮脂をさらに分泌させ、その過剰な皮脂が毛穴に詰まり、炎症を起こしてニキビ・ニキビ跡となっているからです

ニキビの構造

また肌の乾燥は肌表面のバリア機能を弱まらせることにつながります。すると外的刺激(紫外線、大気中の花粉・ホコリなど)に対する抵抗力がなくなり、少しの刺激で肌状態が悪化しターンオーバーが乱れてしまいます。

そこでターンオーバーを正常にしてニキビ跡を改善させるために、スキンケアアイテムに求めるポイントは

・保湿
・炎症を抑える
・メラニン色素の排出促進
・メラニン色素を作らせない

以上の効果となります!

ニキビ跡に効くスキンケア成分

では具体的に、ニキビ跡の色素沈着を改善させる効果のあるスキンケア成分の代表例を挙げていきます。

1.ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体(別表記名:アスコルビルリン酸塩、APPSなど多数あり)とは、ビタミンCが安定して肌に吸収されるように改良した成分を指します。

ビタミンC誘導体は以下のような効果が期待できます。

・ターンオーバー促進作用
・メラニン色素を薄くする作用
・メラニン色素発生酵素の働きを抑制する作用
・皮脂抑制作用

2.グリチルリチン酸

グリチルリチン酸(別表記名:グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸2kなど)とは、甘草エキスから抽出した天然由来成分。

抗炎症作用があるため、ニキビ肌や敏感肌用のスキンケア化粧品によく使用されています。

3.ハイドロキノン

別名「肌の漂白剤」とも呼ばれるほどに強力な美白成分として注目されている成分。

メラニン色素の発生源である「メラノサイト」を減少させる作用がある反面、刺激が強く、肌が弱い場合などには炎症が起きることもあるため、使用には注意が必要です。

ニキビ跡に効く栄養素

では次に、ニキビ跡に効果があるとされる栄養素の代表例を挙げていきます。

1.ビタミンA

ビタミンAは、皮膚・粘膜を丈夫にする効果があります。さらには肌に存在する保湿成分である天然保湿因子(NMF)の生成を促進させます。

ターンオーバー促進作用もあるため、ニキビ・ニキビ跡の色素沈着改善が期待できます。

2.ビタミンB6

ニキビ跡の色素沈着を作るメラニン色素を発生させる酵素「チロシナーゼ」の働きを抑える作用があります。

3.ビタミンC

健康的な肌作りに欠かすことのできないビタミンC。抗酸化力が高く、メラニン色素の生成を抑えてニキビ跡を改善する作用があります。

4.コラーゲン(タンパク質・アミノ酸)

真皮層にまでダメージが及んでいるクレーターニキビ跡の場合、肌のハリ・弾力を高めて目立たなくする方法がオススメです。

コラーゲンは元々肌の真皮層に存在し、ベッドのスプリングのように肌の弾力を作り、保湿効果もある物質。

そのため食事からもコラーゲンを積極的に摂取することで、肌のターンオーバーを正常化し、肌に弾力を取り戻す効果が期待できます。

またコラーゲンはタンパク質の一種であり、タンパク質はアミノ酸がつながってできた物質です。そのため良質なタンパク質やアミノ酸もまた摂取することで、肌のターンオーバーが活性化されて、結果的にニキビ跡の改善につながります。

ニキビ跡の色素沈着は気長に改善を!

残ってしまったニキビ跡は肌の奥に色素沈着してしまっているため、数日では改善しにくい症状です。

食材例

そのため毎日の生活でコツコツと、ニキビ跡に効果的なスキンケアアイテムで外から栄養補給しつつ、食事・サプリメントで体の内側からも栄養素を十分に取り入れましょう!

また紫外線はニキビ跡を悪化させる原因にもなります。そのため季節や天候に関係なく、日焼け予防も心掛けてくださいね。

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